ISTJの性格特徴 努力する頑固者
ISTJの性格を一言で言うと努力家
【キーワード】秩序・前例・規律・決まり・しきたり・慣習・常識・過去・ルール・伝統・安定・責任感・真面目
心理機能
優勢:Si(内向的感覚)
補助:Te(外向的思考)
代替:Fi(内向的感情)
劣等:Ne(外向的直観)
このタイプと思われる有名人
鈴木イチロー選手(元プロ野球選手)
ウォーレン・バフェット(投資家)
-孔子の格言「天才は努力する者に勝てない」
ISTJの性格特徴を解説
もの静かで勤勉なISTJは真面目で責任感が強く分別があってよく働きます。
仕事に関していえば、邪魔が入らないところで一人きりで仕事をしたいと考えていますが、たとえば上司が監視しなくてもサボることなく進んで仕事をします。
自分の責務を心がけており決まった手順で一人コツコツと仕事に励むのが性に合っています。事実関係を重視して細かいことにこだわり、ものごとの詳細を驚くほどよく記憶しています。
論理を重んじ私情をまじえずに分析し、過去の経験を元に実践的な判断をくだそうとします。順序立てて物事を行い、予定どおりに計画を実行しようとします。
労を惜しまず正確性を期し規律正しく、ひとつひとつの「手順をきちんと踏み、手続きやルールを守り抜きん出た集中力を発揮しながら物事を進めようとします。
口数は少ないほうですが、嘘や偽りを言うことは滅多になく、自分が言ったことに対して責任を持ちます。義務感が強く、几帳面で約束を必ず守り、なんでも整然と行い、たいへん信頼できると言えるでしょう。
最善の行動だと信じいったん活動を始めたら途中で投げ出したり挫折したりしません。記憶力がよく、何年も前のささいな出来事さえ覚えています。手先が器用で、日曜大工、車の手入れ、陶芸、刺繍などや、山歩き、釣り、キャンプなどの趣味を持つ人もいます。
ISTJの短所
慣れ親しんだ環境とやり方で仕事をするぶんには、イキイキと仕事をします。しかし、新しい環境・新しいやり方・新しい人間関係・未知の物事に取り組まねばならなくなると、とたんに不安になります。
慎重で保守的(今までの状態・考え方・習慣などを根本から変えようとはしない態度)なので計画の変更が必要になっても頑固に抵抗します。
前例や実体験を重視する傾向にあり、前例のない新しいやり方や将来を見越した改善策、独創的なアイディアなどに拒否反応を示します。
冷静沈着でドッシリと構えていますが、感情を表現するのが苦手で、愛情や好意、感謝を素直に口にしません。また人の感情を理解するのが苦手で、自分と違うものの考え方をする人の気持を推し量れません。
人のアドバイスを真に受けることもなく、人の感情を配慮せず、ドライにものごとを進め非常な人だと恨みを買うこともしばしば。そんなISTJは他人からは冷淡で無情な人間と思われてしまうことがあります。
ISTJタイプはまるで木を見て森を見ずといった感じです。
細かな作業やデータの詳細に集中しすぎてしまう傾向にあり、小さなことに囚われて全体を見渡せなくなります。プロジェクトそのものの全体像をみるのではなくて、日々の雑用に気を取られてしまいます。
いったん熱中すると自分と違う見解を受け入れられず、疑ってかかる傾向があります。すぐに利益があがらない方法や、将来を見越した改善策には興味がなく、一度決めたことに対して他の選択肢を検討するを避けようとします。
ISTJの長所
ISTJは目標を達成するため断固とした決意と不屈の忍耐力を兼ね備えています。几帳面で一つのことに深く集中して、必ず最後までやり遂げようと努力します。
意思強く継続していく力があって芯が強く、一人でコツコツと努力することができます。
組織や家族など親しい人に対して責任感や忠誠心が強く、勤勉で真面目です。期日までにやるべきことを終わらせるように進めていきます。口で言うことと行動することが矛盾なく一致しており非常に信頼できる人と言えます。
ISTJは非常に現実的です。地に足の着いた実務家で注意深く事実やデータには正確で物事のメリット・デメリットをよく考えてから決断をくだします。
事実にもとづいた明確な物事を好み、話をするときには明確に率直に内容を伝えます。彼らの言葉には裏表がなく、ありのままの事実だけを伝えようとします。
実用性や前例などを重視して、リスクや可能性よりも確実性や安定性をとります。実践的でなく応用がきかないことや、事実にもとづかない話などは真に受けません。
非常に現実に即して物事を考え対処していきます。
ISTJタイプが対人関係で良好な関係を築くためには?
人にやさしく寛容になる
論理的で意思が強いのですが、度が過ぎると逆にそれが仇となってしまいます。
細部にこだわる頑固者で自説に固執して意見を曲げなかったり、一切妥協する気持ちがなかったり、自分の非を認めたがらなかったり自分のほうが正しいと思い込み、優位に立とうとします。
配慮が足りず傲慢にあることがあり、自分の中にあるルールや手順を人に押し付け、それから外れると上からガミガミと小言をいいたくなります。
人の気持ちに対して無神経で相手の欠点にすぐ気が付き、ミスや誤ちをすぐに指摘したくなる衝動があり、それをハッキリと指摘して批判します。
厳しい言葉を使わないを気をつけましょう。その心ない言葉に傷つく人がいます。相手の長所をみて、人に誠意を示し、ハッキリと言葉にして褒めましょう。
また、ときとして気持ちを共有することも大事です。ESTJはいつも冷静で自分をコントロールしたいのでペラペラと喋ると自分が愚か者になった気分になります。
そのため自分の感情をどう説明していいか分からず黙り込んでしまいますが、他のタイプ(特に外向感情Feがメインのタイプ)は気持ちを率直に話してくれないと失望することを理解しましょう。
新しいアイデアも取り入れる
ISTJは秩序・前例・規律・決まり・しきたり・慣習・常識・過去・ルール・伝統・安定といったものを望みます。そのためここから外れるアイディア、未来志向の話、不可能な話には耳を貸さない傾向にあります。
昔ながらの男女の役割分担の固定観念にとらわれがちで「家事は女がやるもんだ」といって家事を手伝おうとしません。パートナーがアイディアを提案してもあっさり拒絶します。
たとえ自分には理解できなくても反対意見にも心を開いてみて、人の意見や考えアイディアを尊重してみよう。
変化を受け入れる
ISTJは安全で保守的で昔ながらの伝統的な価値観を大切にして現状維持を望むのに対して、反対にリスクを取り冒険的な挑戦をする人とは対立しがちです。
とにかく変化を嫌うので、予測のつく生活を望み、挑戦や変化に富んだ仕事や生活は苦手でストレスがたまります。
時代の風潮や流行のファッションなどに疎く自分の知らない未知なものに対して嫌悪感を感じます。現状維持を望み、正当な理由があっても方向性を変更したり、手法を変えたりするのを嫌がります。
新たなものを認め、未知のものを恐れないようにすると良いでしょう。
ISTJタイプが今後の成長に向けて注意を払うこと
新たなことに挑戦してみる
ESTJは何事も秩序が大事で、何かをする前にはじっくりと考えたいし、前もって計画をたて物事は予定通りにすすめたいタイプです。そのため予期せぬチャンスが巡ってきても、変化に疎く今までの予定や計画を守るためにせっかくのチャンスをふいにします。
急激な変化や意外性を好まず、変化には慎重で新たな経験や新たな方法を嫌います。問題を解決するさいにも、新たな方策を試そうとしません。
万事順調ならそれでもいいのですが、人生は何が起きるか分かりません。たとえば突如として予期せぬ未知のトラブルが起きても従来どおりのやり方で対応してしまい、上手く解決できないことだってあります。
そうならないように、普段からもっとち柔軟性を持つように心がけると良いでしょう。たとえば、誘われたら自分の予定を中断して一緒に楽しんだり、もっと興味の幅を広げてみたり、生活に遊びを取り入れたりしましょう。
楽しもう!許そう!リラックスしよう!
勤勉なISTJはリラックスする事が非常に下手です。休日もブラブラと暇をつぶすことはできません。
ISTJは自分と同様に、人に対しても正しくあってほしいし論理的であってほしいと期待し、また自分の判断を他人に押し付けることがあります。柔軟性がなく頑固な態度を貫くために、ある人からするとそれが非常に堅苦しく感じられます。
勤勉ゆえに不真面目な人が許せず口うるさく言いたくなりますが、それが自己主張しない人たちの気持ちを踏みにじっている危険性があることを理解しましょう。
もうちょっと思いやりを持ち人の感情を批判せずに接してみましょう。もっと多様性を受け入れ、人の見解やアドバイスを尊重すること。そうすれば、今よりもっと良い選択肢や、有効な代替案を選べることでしょう。
そして人生を楽しみ色々な経験をしたり、ときに冒険をしてみたり、ジョークをいって笑ったりする余裕をもちましょう。何事も真面目で頑なにならず肩の力を抜くことを覚えましょう。
ISTJタイプとのコミュニケーションのとり方は?
続いてあなたが別のタイプで、ISTJタイプとコミュニケーションをとる必要があるなら、下記の事に留意しましょう。
ISTJが嫌悪感を感じたり不満をもつこと
- ルールや手順に守らない人
- 不安定な環境や状況
- 周囲が整然としないこと、雑然としている状態
- 計画や予定にない突発的な出来ごと
- 目立つことや社交の場にでること
- コロコロと計画や予定を変更されること
- 決断を先送りする人
- 実用性がない複雑な話や抽象的な話
- 仕事を先延ばしされたり、遅刻されたりすること
- お金にダラシない人
ISTJがされて嬉しいこと
- ひとりで静かに過ごす時間をもたせてあげる
- 答えや決断を出すのを急がせないこと
- ISTJのやり方を尊重してもらえること
- 決めった手順やルール、計画を頻繁に変えないこと
- 意見を言うときは感情や主観的な考えではなく、客観的な考えに基づくこと
- アイディアを出すときは実用性を強調し、具体的な事例や、前例を出して安心させること
- テキパキとものごとを進めること
- 明確な目標をもつ安定した伝統的な環境
- 不必要な危険を冒さずすむこと
- 部屋がキレイに片付いてること。あるべきものがあるべき場所に置いてあること