ENTPの性格特徴 創造的な器用貧乏
ENTPは創意工夫に富み、アイディアが大好きで、あらゆる可能性に気を配ります。他の人が気づかないような物事のパターンや繋がり、本質を見出すことに長けています。
将来性を見越す能力があり、先の予測を立てたり、トレンドを予測したりするのが得意です。好奇心が強く、次から次へと何か新しいものに夢中になります。
そのため矢継ぎ早に新しいコンセプトを考えたり、新しい企画を立ち上げたりします。創造と革新と独創性を何より重視しており、平凡なことや分かり切ったことは無視する傾向にあります。
予測不可能なときは熱中しますが、そのことが予測可能となり先が見えてしまうと、飽きてしまい成果を得る前にやめてしまう傾向があります。
そのため1つのことをやり遂げることができず、もっと新しく、もっと革新的な何かを始めます。例えるなら次から次へとアイディアという種を巻き、その実をつける前にやめてしまいます。
ENTPにとっては、安定を望むよりも、挑戦を望むほうが価値が高いのです。限界を試すのが好きで、ルールや規制など破るためにあるくらいに思ってます。
型にハマるより型を破ること、ルールを守ることよりルールを柔軟に変更すること、安定より挑戦、現状維持よりも変化を求める傾向にあると言えます。
ENTPの短所
- 飽き性で器用貧乏
- 非常識
- ルーチンワークが苦手
ENTPは飽き性です。E(外向性)ゆえに興味の対象が幅広く、N(直感機能)ゆえにそれらの対象の可能性を試したいと思います。
可能性とは、これから芽を出すものや将来の見込みある物事です。たとえばまだ世の中にない考え方や実現できそうだけど実現されていないアイディアです。
それらに挑戦するというのはある意味で、非常に不安定でリスキーでありますが、ENTPにとっては安定した状況のほうが息が詰まりそうに思えるのです。
そのため新しい可能性(対象や方法)を模索するときは、異常なほど熱狂しますが、広がりが確定してそれ以上の著しい発展が望めなくなると、たちまち愛着がなくなり見限ります。
なぜならENTPにとっては安定した状況は可能性がないと思えるからです。ですから、次から次へと新しい可能性があることを試したいと思っていて、そしてある程度、形になると飽きて次の可能性ある物事に移ります。
その結果、何一つ物事を成し遂げる事ができない中途半端な器用貧乏になってしまいます。
ENTPはルールや規制、常識や伝統、過去の風習や慣習、既存のやり方や仕来たりといった安定的な状況は、可能性が感じられず嫌気を感じます。
一般的にいえば、その会社のルールやマナーや手順、業界の暗黙の了解など、安定するための決まりきった約束ごとが無数に存在します。
しかしENTPはそれらの約束ごとに従わず、積極的に独創的で目新しい方法を追求します。一人だけその他大勢とは変わったことや違ったことをやるため、それが行き過ぎると「出る杭は打たれる」といった状況になります。
典型的なのは起業家の堀江貴文さんことホリエモン。彼の行いの是非はおいておき、やろうとしていたことは革命的でした。たとえば、2005年にニッポン放送買収してフジテレビを取得しようと画策していました。
その狙いはインターネットとテレビの融合です。イメージに近い形はAbemaTVです。
今でこそネットとテレビの融合は当たり前となりましたが2005年はまだスマートフォンもなく、その当時まだインターネットというのは世間一般に浸透してなかったのです。
そのときに堀江貴文さんはテレビのユーザーをネットに持ってこようと考えていたのです。(Jcastニュース 斜陽のテレビ生き残るには ネットとの連携が絶対必要)
これはその当時、本当に革新的なアイディアでしたが、世間の人からすればとても非常識な人だと思われました。
またENTPは口が達者で議論を好みます。感情機能が発達しているタイプであれば場の空気を読んで人の気持ちに合わせたりしますが、EBTPはズケズケと思ったことを口に出し、率直にものをいうため無遠慮、無神経と受け止められることがあります。
こうした無思慮な言動や態度、非常識な行動をとるため、調和と安定を大事にする日本では出る杭だと思われ打たれてしまうのです。
これ以上の発展がないということは、ある程度、繰り返しの毎日を送るということです。それは安定を意味しますが、安定の毎日というのは、決まった手順で淡々と同じ作業を繰り返し、過去から未来を予測可能にできるということです。
たとえば、昨日作っていた物を、昨日とは全く違った手順や方法で一から作るとなると、予測不可能でとても不安定ですがENTPなら喜んでやることでしょう。
しかし、だいたいの仕事というのは、毎日が決められたルールや手順に沿って、決められらた事を淡々と繰り返すことです。このような安定したルーチンワークがとても苦手です。
ENTPの長所
- 物怖じしない
- 創造性と独創性
- 挑戦する勇気
ENTPは物怖じしません。行動においては積極的にリスクを取り、挑戦することを好みます。自ら不安定な状況(成功するかどうかわからない)に飛び込んでいく力があります。
そのため起業家向けと言えるでしょう。
またENTPはコミュニケーションにおいても物怖じしません。誰かと話していても「こんな事を言ったらどう思われるんだろう、変に思われないか?嫌われやしないか?」などを考えず、賛否両論から考えて、ズケズケとものごとを率直に言います。
マイナスに働くと批判的や無神経だと思われますが、プラスに働くときは人に感銘を与えたり、ダジャレやユーモアをいって楽しんだりします。
非常にアイディアマンで、たとえば1つのことを聞いたら100のアイディアや思いつきが頭に浮かびます。
なぜ次から次へと新しい事が頭に思い浮かぶかといえば、直感(Ne)機能が、ものごとの可能性と改革に焦点をあてる機能であり、外向性がそれを拡散させるからです。
この機能は、一見関係ない体験や事実から、可能性を見出す傾向にあります。たとえば、まだ世間で売れてない役者の背後にある才能を見抜き「この人はまだ売れてないけど将来必ず売れる」と確信します。
新しい結びつきによって新しい刺激がもたらされ、さらなる結びつきを考えるように促されます。そのため1を見たり聞いたり体験することで、違ったアイディアを思い浮かぶわけです。
好奇心旺盛で、積極的に新しいことにチャレンジする精神力があります。変化を好み改善していきたいと思っています。
誰もが匙を投げだしたくなるような状況、誰も挑戦したことがないこと、0から1を築くような状況などこそ最もワクワクしやりがいを感じます。
既成事実や既成概念などを嫌い、新たな可能性を切り開く力を持っています。そのために危険を冒し、新たなことに挑戦する勇気、障害物を克服しようとする気概、困難にも屈しない強い意気が備わっています。
ENTPタイプが対人関係で良好な関係を築くためには?
沈黙する
頭の回転が早く、議論が好きで、あまりにも早口で多くのことを話し、圧倒されて他人が口を挟めない場合があります。物怖じせず賛否両論を含めて率直にズケズケと意見をいいます。
それがときとして、人の気持を踏みにじり、不利益を被る可能性があります。余計な無駄話をせず、沈黙をすることを覚えましょう。
勝手に物事を進めないこと
自立心が強く、思い立ったアイディアを即実行しようとします。そのため相談することもせず物事を勝手に進めてしまったり、平気で計画を変更したりして人に迷惑をかけてしまう恐れがあります。
度が過ぎると自分勝手でワガママだと思われてしまうので、他人と歩幅を合わせることを学びましょう。
我の強さを自覚しよう
自分が思い立ったアイディアに自信があります。そのため人からの意見を聞かず、強い態度に出たり自分の主張を通そうと我を強くしたりします。
特に調和を大事にするタイプ(FJ,FPタイプ)にとっては、対立を嫌い論争を避け、問題が生じても話し合いをしない傾向にありますが(それが彼らの思いやり)、ENTPは言いたいことをハッキリとズケズケと主張したり批判したりします。
その我の強さゆえに、相手の気持ちを損ねて傷つく人がいることを忘れないでいましょう。何かを主張するときは控えめに優しく言うように気をつけるだけでもだいぶ変わってきます。
ENTPタイプとのコミュニケーションのとり方は?
続いてあなたが別のタイプで、ENTPタイプとコミュニケーションをとる必要があるなら、下記の事に留意しましょう。
ENTPが嫌悪感を感じたり不満をもつこと
- アイディアに対する文句(たとえば現実的じゃないなど)
- 厳しいルールや約束事で雁字搦めにしないこと
- つまらないことに細かく言われること
- 粗探しをされること
- あなたの予定に合わせるように強制しないこと
- 可能性が感じられない環境
- 変化がない日々
- 決断を急かされること
- 社交的活動を邪魔されること
ENTPがされて嬉しいこと
- 可能性を狭めないであげる。飽くなき好奇心に辛抱する
- のびのびと自由に行動させる
- 臨機応変を受け入れる
- 話しながら考えることを邪魔しないこと
- アイディアや革新的な発想を支援する
- 物事の可能性や全体像などにアドバイスを求める
- ENTPには何かあったら率直に言おう(黙り込むほうが良くない)
- 一緒になって冒険してみる