外向感情と内向感情の違い
美術館へ行きある著名な画家の絵を見ているとします。そのときに外向的感情の人は
みんなが「いい」って言ってるから、いい絵なんだろうなぁ!
一方の内向的感情タイプの人は
「…(無口)」 でも心の中ではみんなが「いい」って言ってるけど、私は「嫌い」と感じている。
両者ともある現象・対象に対して、感情を使って判断するわけですが、外向的な人と内向的な人ではその感じ方が全く異なるのです。
外向的感情タイプの人は共感・内向的感情タイプの人は主観
周りがどう感じるかに合わせる外向的感情
感情というのは主観的感情ばかりではありません。これは驚くことかもしれませんね。
例えば、外向的感情タイプの人が「素晴らしい」とか「いい」と言ったとしても、それは本人の主観的感情ではなくて、その場の雰囲気や空気に合わせてそう言ってるのです。
だからといって外向的感情タイプの人が嘘つきという意味ではなくて、周りの雰囲気や空気を乱したくなかったり、快適なコミュニケーションをしたいと思っているからです。
自分がどう感じるかが大事な内向的感情
一方の内向的感情タイプの人は「周りの人がどう感じるか」よりも「私がどう感じるか」という意味で主観的なのです。
その感情を表に出すことは滅多にありませんが、心の中で色々な感情が渦巻いています。たとえ周りがどう感じようが、自分がどう感じるかのほうが大事なのです。
外向的感情は他人の気持ちを優先、内向的感情は自分の気持ちを優先
なんでも首を突っ込みたがる外向的感情タイプ
今の日本は婚姻率がドンドンと低下していますが、逆を言えば昔は高かったということです。
昔の日本人が結婚できた理由の一つとして「近所の世話焼きおばちゃん」の存在があっただろうと思われます。まさにこういう人こそ外向的感情タイプなのです。
なんでも他人の問題に首をつっこみ世話を焼きたがるような存在。このタイプの人は他の人のために自分が犠牲になることを全く厭いません。
これは筆者の考えですが、恐らく昔の人は結婚するのが当たり前だったと思います。
結婚していない方が変わり者だったり、恥ずかしかったり、情けなかったりといったイメージがあったのでしょう。そういう人の気持ちを敏感に感じ取って手助けしてきたのです。
彼らは他人の気持ちを感じ取る力が強く、自分よりも人のことを優先します。
自分の気持ちに正直な内向的感情
一方の内向的感情タイプは他者の気持ちを優先するというよりも、自分の気持を優先します。他人がどう感じようが、自分がどう感じるほうが大事なのです。
ただそれを表に出すことは滅多にないため、彼らが何を考えているのか、何を思っているのかは他人から見ても分かりません。
外向的感情は温かい印象を与え、内向的感情は冷淡な印象を与える
すぐ人と打ち解ける外向的感情タイプ
見知らぬ人に対してもすぐに打ち解けられます。どんな組織にいても順応性が高く、仲間を作り、すぐに周りの人と打ち解けていきます。
このタイプがいないと組織や社会が円滑に進んでいきません。
冷たい印象を与える内向的感情タイプ
知らない人に対しては冷淡で拒否的な印象を与えます。いったん仲良くなってしまえば、感情が彩り豊かな人で温かい人だと分かるのですが、仲良くなるまでが大変だといえるでしょう。