考察

優位脳(利き脳)で分かるタイプ(性格)の違い

タイプの違いとは、使っている脳の部位によって変わってくるのだと思っています。というのは、ハーマンモデルに照らし合わせると実にユングのタイプ論とそっくりだったからです。

 

ハーマンモデルとは、ノーベル賞科学者ロジャー・スペリーなどの最新の大脳生理学の研究成果をもとにGEの能力開発センター所長であったネッド・ハーマンが、開発した人の「優位脳(利き脳)」を知るための手法です。

 

優位脳(利き脳)とは利き手みたいなもので、脳のどの箇所が最も活発に働いているかを言い表した言葉です。その箇所をハーマンは4つに分類しました。

 

優位脳(利き脳)で分かるタイプ(性格)の違い

 

  1. 左脳×大脳新皮質
  2. 左脳×辺縁系
  3. 右脳×辺縁系
  4. 右脳×大脳新皮質

 

そして、どの脳の箇所が最も優先的に働きやすいか?(=優先的に働くか)によってタイプが変わってきます。

 

ハーマンモデル ユングのタイプ論 概要
Aタイプ(論理的人間) 思考型タイプ 左脳の大脳新皮質が利き脳で、対面に位置する右脳の辺縁系(Cタイプ)があまり活性化していない
Bタイプ(管理的人間) 感覚型タイプ 左脳の辺縁系が利き脳で、対面に位置する右脳の大脳新皮質(Dタイプ)があまり活性化していない
Cタイプ(感情的人間) 感情型タイプ 右脳の辺縁系が利き脳で、対面に位置する左脳の大脳新皮質(Aタイプ)があまり活性化していない
Dタイプ(独創的人間) 直感型タイプ 右脳の大脳新皮質が利き脳で、対面に位置する左脳の辺縁系(Bタイプ)があまり活性化していない

 

余談ですが、優位脳でない部分が全く使えないというわけではありません。あくまで優位脳は脳の中で相対的に優先順位が高く使われているという意味です。

 

これからハーマンモデルの簡単な説明をしますが、キンドル本の「ハーマンモデル理論が教える職場の苦手な人と上手く付きあう方法」を参考にそれぞれの脳の癖を説明します。

 

 

Aタイプ(論理的人間)の特徴

 

ユングの言う思考型タイプで、左脳×大脳新皮質が優位脳です。

 

このタイプは道筋を立てて考えることが得意です。その反面、人間性をあまり感じられずクールでビジネスライクな印象を与えます。

 

このタイプを表すキーワードは、「論理・分析・事実・数字・データ」で、官僚・政治家・経営者・科学者・哲学者・数学者・投資家がこのタイプに向いてます。

 

 

Bタイプ(管理的人間)の特徴

 

ユングの言う感覚型タイプで、左脳×辺縁系が優位脳です。

 

このタイプは組織やルールを優先するタイプで、融通がきかない固い人のイメージがあります。

 

このタイプを表すキーワードは「保守的・具体的・秩序・順序立て・管理」で、銀行マン・経理マン・機械屋・SE・公務員に向いてます。

 

 

Cタイプ(感情的人間)の特徴

 

ユングの言う感情型タイプで、右脳×辺縁系が優位脳です。

 

このタイプは感情や人間性を優先するタイプで、涙もろく人間的で表情が豊かです。やさしく相手の気持ちを汲み取ることができるタイプです。

 

このタイプを表すキーワードは「感情・人間・表情豊か・好き嫌い」で、サービス業全般・教師・保育士・カウンセラー・看護師・芸能人に向いてます。

 

 

Dタイプ(独創的人間)の特徴

 

ユングの言う感情型タイプで、右脳×大脳新皮質が優位脳です。

 

このタイプはアイディア豊かで行動的です。思い立ったら即行動して、形(成果を得る)にする前に辞めてしまいます。とにかく飽き性で、新しいことに挑戦するのが大好きです。

 

このタイプを表すキーワードは「概念的・抽象的・比喩的・統合的・視覚的・アイディア・行動的・自由奔放」で、起業家・投機家・マーケティング・営業・商品開発・宗教家・ギャンブラーに向いてます。

 

 

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ハーマンモデル診断はこちらから無料でできるのでやってみると良いでしょう。

 

ちなみに筆者は、こんなふうになりました。

 

優位脳(利き脳)で分かるタイプ(性格)の違い

 

優位脳(利き脳)で分かるタイプ(性格)の違い

 

恐らくバランスよく発展する人はまれで、どこか一箇所が大きな山ができて、その次に小さな山がポコポコっと1つか、2つくらいできることでしょう。